平成23年5月14日 土曜日 (晴)

佩楯山 (はいだてさん) 753.8m 本匠と三重町の境

北緯 32度57分11秒  東経 131度38分45秒

 東九州自動車道臼杵ICを降ります。左折しR502を野津町方面に進みます。約11.9KmのT字路でR10に合流し左折します。約18.1Kmの清水原(そうずばる)で右折しK53に入り、本匠方面に進みます。約23.5Kmで白岩バス停です。集落を過ぎると道幅は狭くなります。約26.4KmでT字路です。行き先は両方とも、共佩楯山となっていますが、右折します。左折はK53で後述の上腰越手前の三叉路に出ます。約27.7Km登ると臼杵市と佐伯市境の峠に出ます。峠のを佐伯市側に少し降り右側が登山口です。駐車は峠付近に出来ます。

(1) 市境の峠です。大きな案内標識は水車の絵と本匠村と書かれています。又案内標識板には「日本一大水車」「小半鍾乳洞」「本匠村役場」「松葉 佩楯山」「本匠村山部字上腰越」があります。峠の両側は広く、駐車は充分可能です。標高458m付近です。 (2) 峠から佐伯市本匠側に少し下って、右側のコンクリート壁の切れた所が登山口です。ここから取り付きます。目印の赤テープもあります(印)小笹が覆い、踏み跡はほとんどありません。
(3) 約6分でネットが現れ、ネット沿いに登ります。 (4) 約15分で尾根に出ます。標高529m付近です。ここまで来ると登山道は、はっきりします。
(5) 尾根に出てすぐに右側にお地蔵さんがあります。標高538m付近です。 (6) その隣に一対の灯篭があります。「尺間大神」と刻まれており、又「明治十一年十一月吉日」ともあります。
(7) 尾根からはずれ、踏み跡もはっきりしませんが、目印テープを頼りに、登って行きます。ただし、場所によっては、テープの見当たらない所も多くあります。 (8) 再び尾根に出て、ネットに沿って登ります。ここからネットは右に下がりますが,直進します。
(9) わずかな踏み跡を捜しながら、小笹を掻き分け、掻き分け登って行きます。 (10) 40分少々で紅白のポールと白い標柱が見えます。よく見ると笹の中に三角点があります。
(11) すっきりしました。 (12) 三角点です。
(13) 四等三角点です。地形図(平成8年12月1日発行、1:25000 佩楯山)には666mのピークとなっていますが、国土地理院のホームページでは「腰越 669.1m」です。北緯32度57分38秒。東経131度39分32秒地点です。 (14) ここからは小笹を掻き分け緩やかに下ります。
(15) すぐに両脇見事な松林の中を下ります。小径は小笹に覆われたままです。 (16) 約48分で自然林です。稜線に入ると、道もしかっりとし、気持ちよく進めます。
(17) 約60分で岩陵のピークです。689m付近です。眺めは素晴らしいです。北側の豊後大野市方面です。 (18) 南側の県境尾根です。少しかすんでいて残念です。
(19) 岩陵ピークからすぐにアルミ製の2段梯子が設置してあります。これを下っていきます。写真は下り終わってから撮ったものです。 (20) 約65分で不鮮明ですが「展望所」と書かれていて、右矢印があります(印)小道もはっきりしているので、立ち寄ります。
(21) 50mほど進み、大岩の上から豊後大野市・臼杵市方面が望めます。絶景です。その@です。 (22) そのAです。展望を楽しんだ後は(20)項の標識まで戻り右折します。
(23) 間伐後の枯れ木が道を塞いでいて、迂回する所もありますが、それを過ぎるとしばらくは稜線歩きを楽しめます。 (24) 約74分で岩尾根です。ここからも南北の景色を楽しめます。697m付近です。
(25) 岩尾根を過ぎ、すぐに二回目のアルミ製梯子です。今後は登ります。 (26) 梯子を登りきると、目指す佩楯山が目に飛び込みます。約77分です。708m付近です。クリックで拡大
(27) 約85分頃から最後の登りです。距離は短いですが、踏み跡はほとんどありません。トゲのあるイバラがたくさんあります。先が見えているので、イバラの少ない所を選んで、登って行きましたが、手足を相当やられました。登りは約500mほどです。 (28) 悪戦苦闘?の末、約101分で台地に出ました。国土交通省、佩楯山無線中継所の鉄塔です。
(29) 山頂方面には多くのアンテナが並んでいます。まさにアンテナのかんざしです。クリックして拡大 (30) 歩き始めて約105分でで山頂に到着です。歩行約3.15kmです。
(31) 山頂の三角点です。 (32) 一等三角点です。標高753.8mです。
(33) 一等三角点であり、アンテナが林立している。遮るものは何もありません。文字通り360度の大パノラマです。北側の展望案内板です。遠く阿蘇高岳、くじゅう連山、由布・鶴見、更には大分市街地、足元に豊後大野市が望めます。案内板は平成17年設立・本匠村。となっています。合併直前に設立されたのでしょう。 (34) 素晴らしい展望が楽しめるはずですが、かすんでいます。残念です。その@です。
(35) そのAです。 (36) そのBです。
(37) 南側も鎮南山・姫岳、佐伯市街地、祖母・傾山系が望めます。 (38) その@です。右手は休憩所です。付近一帯はロータリーの森、となっていてよく整備されています。
(39) そのAです。トイレもあります(右) (40) そのBです。肉眼では祖母・傾が確認できました。
(41) 周囲の眺望を堪能した後は、舗装道路を下って帰ります。 (42) 上腰越の集落を過ぎ、少し下ると、山頂から約40分で三叉路です。ここを左折します。直進はk53で石峠山の方に行きます。
 大分百山登山では、平成15年8月22日に登りました。この時は旧百山のガイド通り、車道を汗を掻きながら登りました。今回は改訂版百山のガイド通りに峠からの計画を立てました。しかし、百山の案内では、少し不安なので「九州・大分付近の楽しい山ある記」さんの記録を参考にさせてもらいました。
 南側から車道が付けられ、山頂まで歩かずに登れます。しかし尾根歩きも魅力的です。今回のコースは基本的には尾根を伝って登ればいいのですが、目印テープの見当たらない所が多い。踏み跡が分かりにくいところが多い。けもの道が多くある。小笹、カヤ、等が多い。特に最後の登りはトゲのあるイバラが多い。などわたしにしては、かなりの難コースでした。しかし「九州・大分付近の楽しい山ある記」さんのお蔭で、楽しい尾根・稜線歩き、絶景を楽しむことが出来ました。地形図とGPSではもっと苦労し、時間ももっとかかったと思います。
 2002年発行の大分百山改訂版では「初心者にもお薦めできよう」とありますが、現在はとてもお薦め出来ません。「九州・大分付近の楽しい山ある記」さんは2009年1月10日に入られています。この時も「かなりコースが荒れている」とレポートされています。それから2年、今はそれ以上に荒れていると思います。
 車道はハイキングコースにもなっており、尾根歩きのコースはほとんど人は入らないのでしょう。しっかりした準備と時間に余裕を持って、自分の責任でお出かけください。
(43) 登った佩楯山がはるか遠くに見えます。三叉路から峠までは緩やかな登りです。山頂から50分強です。歩行計約6.8Km、標高差約295mです。