平成24年8月25日 土曜日 曇一時小雨

稲星山 (いなぼしやま)  1774m    白口岳 (しらくちだけ)1720m  久住町 

稲星山  北緯33度04分51.1秒 東経131度15分01.6秒   白口岳  北緯33度05分05.6秒 東経131度15分17.9秒

 大分からR210で竹田方面に向かいます。稙田の、R442入口、の信号からR442に入り竹田方面に向かいます。ここを起点とします。約8.2KmのT字路で右折しK412に入り、竹田、久住、直入方面に向かいます。約33.8Kmの小倉交差点からはK412がK669に変わります(交差点は直進)。約33.7Kmの信号は左折します。約38.7Kmで右折します。久住町平木と沢水キャンプ場まで2.7Km、その他の標識・看板があります。約41.4Kmで直進して、久住山本山登山道、の細い道に入ります。約42.3Kmで沢水展望台の駐車場です。

     
 (1) 正面が本山登山道(一部の地図には、表登山道)左側が展望台、右奥が駐車場。駐車場下の道は、くたみ岐れから九州登山道を経て鉾立峠方面へ続いています。7時半過ぎです。    (2) 展望台からは、稲星山方面がよく見えるはずですが、ガスで上空は真っ白です。
     
 (3) こんな感じで、よく見るはずでした。(平成24年7月26日撮影)    (4) 今にも降りそうな天気ですが、出発しました。舗装道路を約4分で未舗装道路となります。約7分後に右側に、稲星山、の山名案内標識がありますが、見過ごし進ます。約10分後、白板に赤字で、登山道、の標識(下の印)がまります。ここが登山道です。左の山肌に取り次ぎます。山名標識上の看板(上の印)には、林野庁・遭難対策協議会連名で、土石流多発地帯につき降雨時や降雨直後は通行をご遠慮ください。とあります。雨は降らない。と判断し決行しました。
     
 (5) 背丈ほどある草木は濡れており、靴、ズボンはすぐにずぶ濡れとなりました。    (6) 約25分後、下山方向に転倒注意、の注意喚起標識があります。
     
 (7) 標識の下は黒土で深くえぐれていて、非常に滑りやす状態です。歩行距離約795m。標高約1107m。    (8) 約30分で沢に出ます。岩の矢印(印)に従い渡ります。歩行約844m。標高約1131m。
     
 (9) 杉林の中は暗いです。目印テープ(○印)を頼りに登って行きます。    (10) 約36分後の印の標識は、足元注意、です。登山道に大岩が点在し始めました。歩行約894m。標高約1166m。約45分後、出水平です。給水もでき、絶好の休憩場所の小広場ですが、残念ながらガスが出てきて写真には写っていません。歩行約995m。標高約1223m。
     
 (11) 出水平を過ぎると岩が多くなり、岩間を矢印(印)に従い、慎重に辿って行きます。滑りやすく非常に神経を使います。   (12) こんな滑々した岩、どのようにして越えるのかな、と思いよく見ると、右下に矢印(印)その上に目印テープ(印)があります。慎重に巻きました。 
     
 (13) 大岩の下を行きます。    (14) 急坂にはロープをありますが、かなり古く不安です。
     
 (15) まるで岩登りです。三点確保です。約104分後。歩行約1.23Km。標高約1482m。    (16) かなり傾斜のある平岩です、上に矢印(印)があります。岩は滑ります。草を握りしめ、両腕で身体を運びました。約123分後。歩行約1.46Km。標高約1594m。
     
 (17) その後も岩の多い急坂をあえぎながら登り、131分後に丸太階段が現れます。歩行約1.53Km。標高約1624m。    (18) しかし少し登ると、無残な姿です。階段脇の急斜面を慎重に登ります。
     
 (19) 約149分後、急に明るくなり上方に白い看板が見えてきます。歩行約1.75Km。標高約1691m。    (20) 看板の表です。
     
(21) 看板の直ぐ上が稲星越です。やっと来ました。     (22) 稲星山方向です。何も見えません。しかし足元は見えます。大丈夫です。
     
 (23) 中腹の岩がせり出した所ですが、ガスでうまく写りません。    (24) 約167分で稲星山山頂。山名標柱のみで、三角点はありません。ガスで何も見えません。風も少し出てきましたが、11時を回っています。岩陰で昼食を取りました。
     
 (25) 約15分で稲星越まで戻り、白口岳への道を登って行きます。    (26) 稲星越から約15分で白口岳の山頂です。地形図には標高は勿論山名も掲載されていません。雨足が強くなってきました。手元の温度計は18度ですが、風も強く、体感気温はどんどん下がり、寒くなってきました。雨具を着て下山しました。下山時間はここを起点とします。
     
 (27) 白口岳からもかなり急坂で、岩場、黒土で滑りやすいところも多くあります。約53分後鉾立峠が見えてきます。ガスもかなりなくなりました。クリックで拡大    (28) 約53分で鉾立峠です。平成弐拾弐年寅年皐月に建立された、標柱は鉾峠、となっています。歩行(駐車場より)約4.56Km。標高約1384m。
     
 (29) 鉾立峠の中心にある、標石です。    (30) 13時半頃一瞬、青空が出ました。ガスも少し切れてきました。この間に以下の写真を撮りました。しかし2,3分で元の曇天となりました。
     
 (30) くじゅう山群の案内看板です。クリックで拡大    (31) 峠からは四方に登山道が分かれています。その@です。
     
 (32) そのAです。    (33) くたみわかれの方向には、佐渡窪が見えます。クリックで拡大
     
 (34) 白口岳の方向です。頂上は見えません。    (35) 立中・大船の方向です。立中山がなんとか見えます。
     
(36) ここからは九州自然歩道を下って行きます。後4.5Kmです。     (37) 約73分後、自然歩道が完全に土砂に埋まったところがあります。立入禁止のロープが張ってあります。ロープの左側の木立の中を進みます。2,3分で九州自然歩道の案内標識が現れ、元の歩道に戻れます。歩行約5.16Km。標高約1244m。
      
 (38) 約87分で佐渡窪の出口(くたみ岐れからは入口)です。一面草原(湿原)でその形が佐渡ヶ島に似ているようです。    (39) 後3.6Kmです。ここから少し登ります。
     
 (40) 前項の印の拡大です。   (41) 約93分で、鍋割峠、です。歩行約5.8Km。標高約1251m。 
     
 (42) 古い標柱には、特別保護区 環境庁 大分県、と記されています。    (43) 約119分後、崩壊による立入禁止、の標識があり登山道にロープが張ってあります。左の沢を下って行くと、元の登山道に出ます(崩壊場所は確認で出来ませんでした)歩行約6.4Km。標高約1105m。
     
(44) 約138分で、くたみ岐れ、です。ここにも、立入禁止、表示(印)があります。 歩行約6.8Km。標高約1002m。これって、くたみ岐れから九州自然歩道へは、立入禁止、と言うこと?   (45) くたみ岐れは納池公園方向から重機が入り整地されたのか、キャタピラの跡があります。ここから駐車場までは数ヵ所の小さな沢を渡るため、ダウンアップの連続です。 
  15時半、白口岳から約160分で、展望台の駐車場に着きました。歩行時間は約6時間。休憩等含む山旅時間は約8時間、積算歩行距離約8Km、の山歩きとなりました。
 当初計画では資料通りに、九州自然歩道を登り、鉾立峠、白口岳、稲星山、本山登山道を下る予定でした。しかし、7月26日に九州自然歩道から右に入り大船山に登りました。同じ道を登るよりはと、資料の逆コースで登りました。結果的にはこれが正解でした。@本山登山道の下りは岩で滑り不安。Aくたみ岐れで、立入禁止表示を見て、戻る勇気があったか。
 展望台駐車場には、くたみ岐れからの、九州自然歩道は崩壊場所があり立入禁止です。の標識はありません。又、鉾立峠にも同様の標識はありません。立入禁止の標識場所まで来て、引き返すのは相当の勇気がいるでしょう。わたしが歩いた時は、立入禁止場所は歩道の脇を歩けば大丈夫でした。しかし、あくまで運が良かったのかもわかりません。各自の責任で判断してください。
 曇り空で時々小雨の降るあいにくの天候でしたが、鉾立峠では運よくガスも切れ、遠望を楽しむことができました。又本山登山道の岩道はあまり経験がなく、神経を集中させ登りました。今振り返るとそれなりに思い出に残る、楽しい山歩きとなりました。
 百山登山は平成7年7月29日に登っています。この時は、中岳、天狗ガ城も同時に登っています。